2017年03月13日

櫻谷文庫見学会に参加してきました

立命館大学にて行われた大正イマジュリィ学会に登壇してきました。
初めて参加する学会だったのですが、
図像を用いた研究発表の数々は今までにないものばかりでとても勉強になりました。
改めて、新しいところを開拓していく必要性を強く感じた次第です。

二日目は櫻谷文庫(http://www.oukokubunko.org/)の見学会が行われました。
旧木島櫻谷(このしま おうこく)邸は1000坪の土地に七棟の建物があったのだそうですが、
今では洋館一館、和館二館が残るのみとなっています。
しかし長らく人が住んでいなかったこともあり、
大変保存状態の良い建物でした。

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リノリウムの床。
当時のままだそう。
リノリウムの床は悪くなるのが早いため、ここまで綺麗に残っているのは貴重だそうです。

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大正ガラスの窓。
建物のほとんどが大正ガラスのままで、
波打ったガラスが美しかったです。

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絵画も写真が許可されています。
櫻谷の作品の一部。

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櫻谷が好きで集めていたという夢二人形。
状態がよく、造形は夢二の挿絵そのものです。

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ハイセンスな襖。

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台所から見たところ。
奥にあるのは井戸です。
今は閉められていますが、このあたりは水がよく出るそうで、
今でも現役でこんこんと湧いているそうです。

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洋館の二階に幻の作品と書かれたパネルがあったので質問したところ、
最も筆に脂が乗っていた時期の絵を、
とある財閥の方が戦前に丸ごと買い上げていたそうなのですが、
戦後の財閥解体に伴い、絵が散逸。現在は行方不明なのだそうです。
曰く、「一番良かった頃の絵がごっそりないというのが、櫻谷の名が有名でないことの原因」だとのこと。
悔しいような悲しいようなお話を聞かせていただきました。

下記の会期で泉屋博古館 住友コレクション(https://www.sen-oku.or.jp/)にて櫻谷展が開催されます。
櫻谷の動物画を中心とした展覧会だそうです。
2017年10月28日(土)−12月3日(日)
posted by kousa at 09:59| memo