2016年09月23日

2016年度後期 名古屋市千種生涯学習センター主催 <女性セミナー>もっと自分を好きになる!

情報が公開になりましたのでお知らせいたします。

2016年度後期 名古屋市千種生涯学習センター主催の<女性セミナー>もっと自分を好きになる!
の講師を担当します。
わたしは第3回目になります。

02月02日 自分がめざす自分は?〜メディアが描いた社会的性別(ジェンダ−)と比較して〜

詳細はこちらのHPをご覧ください。
http://www.suisin.city.nagoya.jp/system/institution/index.cgi?action=inst_view&inst_key=1164769878&class

よろしくお願いいたします。
posted by kousa at 21:49| tv/radio/cinema

2016年05月07日

「熊本地震で改めて実証 活断層の破壊力と対策」

ある夜、地理学プロパーの友人からメールが届いた。
「満久先生が凄い話をしてる」「観てくれ」。
私はちょうどその時、『スペシャリスト』を観ており、メールを見ていなかった。
メールに気がついたのは番組が終わった後だった。


後日、youtubeのアドレスが再送されてきた。
それがこの番組である。


渡辺先生は、静かに怒っていらっしゃっる(ように見えた)。
役者としての別所さんしか知らなかったので、
彼がこれほどまでに明晰な司会をされる方だというのも今回初めて知った。
御用学者が跋扈する中、そしてテレビが政治に向いた時代の中で、
よくこの内容の番組を、例えBSででも流してくれたと感動すら覚える。
未見の方は是非観て欲しい。
posted by kousa at 20:41| tv/radio/cinema

2016年02月06日

『フランス組曲』

最終日の最終上映回に駆け込みで観てきました、『フランス組曲』。
ナチ占領下のフランスの片田舎、
義母と息苦しい生活を送っている女性の家に、ナススの兵士がやってきます。
最初は「敵だ」と視線も合わせず、口も効かなかった女性は、
やがて、兵士が音楽を愛し、妻を持ち、何気ないことに笑い、時には任務に疑問を持っている「ただの一人の人間」であることに気がつきます。
兵士はどこまでも紳士的に描かれ、
最後まで彼女に対して声を荒げたり、ましてや彼女を力で蹂躙することはありません。
「(日々任務で他人の命を奪っている)私の命に価値などあるのだろうか」という問いに、
彼女は言います。「私にとってあなたの命は大切」。
「私にとって」。
その言葉が、心疲弊する生活を送る兵士にとって、
どれだけ大切で、温かいものであったのか、彼の救いとなったのか、想像するだけで胸が詰まります。
そう彼に伝えた彼女がその数日後に、
彼に銃を向けることになったのは、あまりにも皮肉な展開でした。
戦争という時代がなければ出会うことさえなかった二人の関係は、
戦争という時代だったからこそ永遠に結ばれることなく終わりを告げます。
互いへの思いを口にすることもなく、
身を結ぶことも出来ないまま別離することになった二人の関係は、
その悲劇性故に、純愛と呼ぶに相応しいものとなっています。
作者であるイレーヌ・ネミロフスキーは言います。
「いつか戦争は終わり、歴史的な箇所のすべてが色あせる、ということだ。1952年の読者も2052年の読者も同じように引きつけることのできる出来事や争点を、なるだけふんだんに盛り込まないといけない」と。
イレーヌ・ネミロフスキーの言う、時代に左右されない普遍のテーマを、この作品は体現しています。
エンディングで、イレーヌ・ネミロフスキーの細かな文字が大写しになります。
僅かな余白さえない文字の羅列は、
紙も満足に調達出来なかったであろう状況を想像出来るものであると同時に、
イレーヌ・ネミロフスキーを取り巻く環境が、決して優しいものではなかったことを感じさせます。
やがて、細かな文字の羅列は唐突に断ち切られます。
続く白い紙は、二度とイレーヌ・ネミロフスキーがペンを持てなかったことを、
暴力によってこの美しい物語が失われたことを私たちに教えてくれます。
『フランス組曲』という作品は、
イレーヌ・ネミロフスキーという作家が辿った運命によって、
作品そのものにすでによくも悪くも悲劇的な色が付けられてしまっています。
ロシア革命、ユダヤ人、ナチスによる迫害、
という20世紀を凝縮したような人生を送った作家、イレーヌ・ネミロフスキー。
何故彼女は、自分を苦しめる存在であったはずのナチス兵士を、あそこまで魅力的に、そして紳士的に描きえたのか。
何故彼女は、フランス女性とナチス兵士との純愛を主題としたのか。
エンディングの白い画面を観ながら、
そのことをずっと考えていました。
「50年後の読者をも引きつける何か」を見ていた作家の想いは、
私にはあまりにも遠過ぎて、欠片の想像も出来ないままです。
ともあれ、良い作品に出会えました。
劇場に足を運んで良かったです。


posted by kousa at 21:15| tv/radio/cinema