2016年02月21日

ご恵贈いただきました

浜田先生より御著書をご恵贈いただきました。
ありがとうございました。


posted by kousa at 22:20| book

2016年02月15日

■2015年度第6回(通算第93回)関西部会のご案内

3月の出版学会関西部会にて討議者として登壇いたします。
土曜日開催なので参加しやすいと思いますので、
是非ご興味のある方はご参加ください。
私も今から楽しみです。

■2015年度第6回(通算第93回)関西部会のご案内

テーマ:「出版史研究の手法を討議する その6:
 ライトノベルへのアプローチ−研究の現状と今後の展望について−」

 関西部会では、会員、研究者間で、「出版史研究」のより活発な議論と成果の進展のため、ベースとなる研究手法、研究の進め方、評価モデル、定義などを共有し、その意味を探ることを目的に「出版史研究の手法を討議する」研究会シリーズを開催しています。
 今回は、ワークショップ形式でライトノベルをテーマに山中智省会員の報告をもとに中川裕美会員、村木美紀会員が討議を行います。

【報 告】「ライトノベルへのアプローチ−研究の現状と今後の展望について−」
【報告者】山中 智省(会員、滋賀文教短期大学)
【討議者】中川 裕美(会員、愛知教育大学)
【質問者】村木 美紀(会員、同志社女子大学)

【概 要】
若年層向けのエンターテインメント小説として知られるライトノベルは、現代小説の一ジャンルであると同時に、マンガ、アニメ、ゲームといった様々な文化の要素を兼ね備えた「複合的な文化現象」と言えます。このような特徴を持ったライトノベルに対して、出版史研究の立場からアプローチを試みた場合、どのような研究の可能性が見えてくるのでしょうか。本報告では、特に「複合的な文化現象」としてのライトノベルに注目し、これまで報告者が取り組んできた研究とともに、報告者が所属する「ライトノベル研究会」の活動を振り返りながら、ライトノベル研究の現状と今後の展望について考えていきます。

日 時:2016年 3月12日(土) 14時30分〜16時30分
会 場:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1401教室
        http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/
        大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー14階
 *「梅田コマ劇場」「ホテル阪急インターナショナル」のあるビルです。
   オフィス用エレベーターをお使いください。

交 通:阪急梅田駅茶屋町口徒歩5分、JR大阪駅北口徒歩8分、地下鉄梅田駅徒歩8分
参加費:会員300円・非会員500円
   会員でない方の参加も大歓迎です。当日直接お越しください。
   終了後,懇親会を予定していますので,ご自由にご参加ください。
posted by kousa at 23:46| memo

2016年02月06日

学生の顔。

今期担当させていただいていた講義が終わりました。
ジェンダーという言葉が入った科目を担当させていただいたこと、
2年生以上の学生を対象とする講義であったこと、
とても勉強になった半期でした。
改めて機会をいただいたことに感謝申し上げる次第です。

非常勤講師というのは難しいなと思うのは、
相互理解が出来たかな?とお互いが思い始めた頃に講義が終わってしまうということです。
こちらも慣れるし、あちらも慣れる。
そのいい意味での「慣れ」の空気感が漂い始めるのが、
大体中間を過ぎたあたりからで、
その頃からぐっと教室の雰囲気もよくなるのが楽しいなと思います。
自分が学生だった時のことを思い出すと、
非常勤講師という存在はよく分からない人でしかありませんでしたし、
更に言えば、例え専任講師であったとしても、
目の前にいる人が信用に足る人物であるかどうか、ということについては、
随分と疑い深く観察していました。
そのことを思えば、最初の顔合わせから中間試験あたりくらいまでに、
学生たちが無意識のうちに発している「お前は一体何者なんだ」という視線と空気は、
当然であると言えましょう。
学生はよく見ています。
実際、よく見ていました。
見られているのだな、私が見ていたように、という緊張感は、
いつまでも失わずにいたいなと思っています。
posted by kousa at 23:02| memo

『フランス組曲』

最終日の最終上映回に駆け込みで観てきました、『フランス組曲』。
ナチ占領下のフランスの片田舎、
義母と息苦しい生活を送っている女性の家に、ナススの兵士がやってきます。
最初は「敵だ」と視線も合わせず、口も効かなかった女性は、
やがて、兵士が音楽を愛し、妻を持ち、何気ないことに笑い、時には任務に疑問を持っている「ただの一人の人間」であることに気がつきます。
兵士はどこまでも紳士的に描かれ、
最後まで彼女に対して声を荒げたり、ましてや彼女を力で蹂躙することはありません。
「(日々任務で他人の命を奪っている)私の命に価値などあるのだろうか」という問いに、
彼女は言います。「私にとってあなたの命は大切」。
「私にとって」。
その言葉が、心疲弊する生活を送る兵士にとって、
どれだけ大切で、温かいものであったのか、彼の救いとなったのか、想像するだけで胸が詰まります。
そう彼に伝えた彼女がその数日後に、
彼に銃を向けることになったのは、あまりにも皮肉な展開でした。
戦争という時代がなければ出会うことさえなかった二人の関係は、
戦争という時代だったからこそ永遠に結ばれることなく終わりを告げます。
互いへの思いを口にすることもなく、
身を結ぶことも出来ないまま別離することになった二人の関係は、
その悲劇性故に、純愛と呼ぶに相応しいものとなっています。
作者であるイレーヌ・ネミロフスキーは言います。
「いつか戦争は終わり、歴史的な箇所のすべてが色あせる、ということだ。1952年の読者も2052年の読者も同じように引きつけることのできる出来事や争点を、なるだけふんだんに盛り込まないといけない」と。
イレーヌ・ネミロフスキーの言う、時代に左右されない普遍のテーマを、この作品は体現しています。
エンディングで、イレーヌ・ネミロフスキーの細かな文字が大写しになります。
僅かな余白さえない文字の羅列は、
紙も満足に調達出来なかったであろう状況を想像出来るものであると同時に、
イレーヌ・ネミロフスキーを取り巻く環境が、決して優しいものではなかったことを感じさせます。
やがて、細かな文字の羅列は唐突に断ち切られます。
続く白い紙は、二度とイレーヌ・ネミロフスキーがペンを持てなかったことを、
暴力によってこの美しい物語が失われたことを私たちに教えてくれます。
『フランス組曲』という作品は、
イレーヌ・ネミロフスキーという作家が辿った運命によって、
作品そのものにすでによくも悪くも悲劇的な色が付けられてしまっています。
ロシア革命、ユダヤ人、ナチスによる迫害、
という20世紀を凝縮したような人生を送った作家、イレーヌ・ネミロフスキー。
何故彼女は、自分を苦しめる存在であったはずのナチス兵士を、あそこまで魅力的に、そして紳士的に描きえたのか。
何故彼女は、フランス女性とナチス兵士との純愛を主題としたのか。
エンディングの白い画面を観ながら、
そのことをずっと考えていました。
「50年後の読者をも引きつける何か」を見ていた作家の想いは、
私にはあまりにも遠過ぎて、欠片の想像も出来ないままです。
ともあれ、良い作品に出会えました。
劇場に足を運んで良かったです。


posted by kousa at 21:15| tv/radio/cinema

『にじ色の本棚ーLGBTブックガイドー』

出版学会の津田先生よりチラシをご送付いただきましたので、ご紹介いたします。
先生ありがとうございました。



近年、LGBTへの理解は、少しずつ進んでいます。しかし、それらが一人一人のL/G/B/Tの生きやすさにつながっているとは、まだまだ言えない状況です。
たとえば、カミングアウトは依然として困難です。そのため、実はすぐ隣にいるかもしれない「なかま」を見つけにくく、孤立感のなかに置かれています。
また、非当事者にとっても、LGBTのことは遠い世界の出来事と考えてしまいがちです。
「わたしたちはもうすでに一緒に生きている」のです。「ともに生きる」ためには、まず「知る」ことが必要です。
この本は「多様な性を生きる人々が育んできた、豊かな歴史や文化を知るための手がかりをつくりたい」という思いから生まれました。
各章では、自伝的ノンフィクション、コミック、小説、社会・歴史書のほか、医療・法律・教育の分野でサポートをする人に読んでほしい本などを72冊紹介しています。
これは、単なるブックレビュー集ではありません。46人の執筆者が、それぞれ自分と本との間で行った「対話」です。巻末には、詳細な「性的マイノリティ関連の年表」を掲載しました。
本書を、性的マイノリティ当事者の方、その家族や友人、同僚はもちろん、教職員や行政の窓口担当者、司法書士や弁護士、医療関係者などサポートする方々にもお読みいただきたいと思っております。
ぜひ、貴紙・誌、貴団体のホームページなどで広くご紹介いただければ幸いです。また、ジェンダー・セクシュアリティに関する勉強会や研修、授業などでご活用いただけますようお願いいたします。
posted by kousa at 20:25| book